2025年市場パフォーマンス(実績)
本セクションでは、2025年1月から10月までの銀市場の実績データを集約しています。
Note
基準日: 2025年11月3日 対象期間: 2025年1月1日〜2025年10月31日(Q1-Q3 + 10月) データ性質: 実績値(Q4は11月1日以降のため暫定値)
価格パフォーマンス
2025年の価格推移(実績)
期間 |
始値 |
終値 |
変動 |
備考 |
|---|---|---|---|---|
Q1 (1-3月) |
- |
- |
- |
データ収集中 |
Q2 (4-6月) |
- |
- |
- |
データ収集中 |
Q3 (7-9月) |
$36.03 |
$46.66 |
+29.5% |
7月1日→9月30日 |
10月 |
$46.66 |
- |
- |
最高値$54.47達成 |
出典: Trading Economics, Fortune Market Data, 複数の市場データプロバイダー [1]
史上最高値の達成
2025年10月17日: 銀価格が史上最高値 $54.47/oz を記録
これは銀市場史上最高の価格水準
前日比で大幅な上昇を記録
その後、10月17日に約6%の調整下落($50.96まで)
背景要因:
産業需要の増加継続
供給不足の深刻化
安全資産としての投資需要増加
ロンドン市場での流動性逼迫
現在価格(2025年11月3日時点)
スポット価格: $48.92/oz
前日比: +0.25%
年初来上昇率: +76%
前年同期比: +50.99%
出典: Trading Economics (2025年11月3日 06:57 AM ET) [2]
在庫動向(実績)
COMEX倉庫在庫
2025年9月2日時点: 518,232,360 オンス(約518百万オンス)
2025年の在庫推移:
年初: 登録在庫73百万オンス超
5月11日: ピーク 504.72百万オンス
9月2日: 518.23百万オンス
出典: CME Group公式データ [3]
LBMA(ロンドン)倉庫在庫
2025年9月末時点: 24,581トン = 約790百万オンス
価値評価額: $36.5億
銀地金バー数: 約819,379バー
2025年の在庫減少トレンド:
時点 |
在庫量 |
変動 |
|---|---|---|
2024年12月 |
827.5 Moz |
- |
2025年3月(Q1末) |
711.4 Moz |
-14% |
2025年7月 |
24,199トン |
- |
2025年9月末 |
24,581トン = 790 Moz |
- |
Q1の大量引き出し:
2024年12月〜2025年2月末: 128.5百万オンスの引き出し
これはQ1だけで約116百万オンス(約14%)の減少を意味
出典: LBMA公式データ(London Vault Data) [4]
ETF保有量(2025年実績)
iShares Silver Trust (SLV):
保有量: 495百万オンス(約15,419トン)
運用資産額: $23.8億
資金フロー実績:
5日: +122.02百万ドル
1ヶ月: +195.62百万ドル
3ヶ月: +479.66百万ドル
6ヶ月: +1.69億ドル
1年: +998.74百万ドル
abrdn Physical Silver Shares ETF (SIVR):
保有量: 45.51百万オンス
運用資産額: $1.6億
保管場所: JPMorgan Chase Bank, London
出典: ETF運用会社公式データ、ETFdb.com [5]
市場の構造的変化(2025年実績)
ロンドン市場の流動性逼迫
リース率の急騰:
2025年10月: 銀リース率が歴史的高水準に
1年物リース率: 30-39%超を記録
これはロンドン市場での物理的な銀の不足を示唆
在庫の「実質的な枯渇」:
LBMA在庫約790百万オンスのうち
ETFが約551百万オンスを保有
実際の「フロート」(流通可能量): 約276.5百万オンス
この水準は市場の正常な機能に必要な量を下回る可能性
バックワーデーション(逆鞘)の発生
2025年後半、銀先物市場でバックワーデーション(現物価格 > 先物価格)が断続的に発生:
これは物理的な銀の不足を示す重要なシグナル
投資家や産業ユーザーが即座の現物入手を優先
年初来パフォーマンス(2025年1月〜10月)
価格上昇率
年初来(YTD): +76%
これは2025年の最もパフォーマンスの高い資産クラスの一つ
S&P 500のパフォーマンスを大幅に上回る
主要な値動き
上昇トレンド:
1月〜6月: 段階的な上昇
7月1日: $36.03
9月1日: $40超え
9月30日: $46.66
10月16日: $54超え突破
10月17日: 史上最高値 $54.47達成
調整局面:
10月17日: 6%超の急落($50.96まで)
利益確定売りが主因
しかし構造的な強気トレンドは維持
供給不足の実績(2024年確定値)
2025年の供給不足を理解するため、2024年の確定実績を参照:
2024年実績(確定値)
項目 |
数量 |
備考 |
|---|---|---|
総需要 |
1,162.5 Moz |
- |
総供給 |
1,013.6 Moz |
- |
供給不足 |
148.9 Moz |
4年連続の赤字 |
工業需要 |
680.5 Moz |
過去最高記録 |
出典: Silver Institute, World Silver Survey 2025(April 2025発行) [7]
累積供給不足(2021-2024年)
2021-2024年累積: 678百万オンス
これは世界鉱山生産の約10ヶ月分に相当
構造的な供給不足が定着
産業需要の実績(2024年確定値)
セクター別需要(2024年)
工業需要合計: 680.5百万オンス(前年比+4%、4年連続記録更新)
主要セクター:
太陽光発電(PV): 232百万オンス(19%シェア)
電子・バッテリー: 231.6百万オンス(+2.1%)
自動車(EV含む): 55+百万オンス
その他工業用途: +4%成長
出典: Silver Institute, April 2025 [8]
地政学的要因(2025年)
ロシアの戦略的購入継続
2024年10月に発表されたロシアの中央銀行による銀購入計画が2025年も継続:
予算規模: 510億ルーブル(約5.35億ドル)
購入期間: 2025年〜2027年
2025年の購入実績: データ未公開
市場参加者の動向(2025年)
投資家の関心再燃
ETF資金フロー:
SLVへの1年間の純流入: +998.74百万ドル
6ヶ月間の純流入: +1.69億ドル
これは投資家の銀への関心が大幅に高まっていることを示す
産業ユーザーの買い増し
報道によると、複数の産業ユーザーが供給リスクに備えて在庫を積み増し:
太陽光パネルメーカー
電子機器メーカー
これが在庫減少と価格上昇に寄与
主要な市場イベント(2025年1月〜10月)
Q1(1-3月)
LBMA在庫から128.5 Mozの大量引き出し(-14%)
価格は段階的に上昇
Q2(4-6月)
COMEX在庫がピーク(504.72 Moz、5月11日)
価格の緩やかな上昇継続
Q3(7-9月)
7月1日: $36.03
9月1日: $40超え
9月30日: $46.66(Q3で+29.5%上昇)
リース率の上昇開始
10月
10月16日: $54超え突破
10月17日: 史上最高値 $54.47達成
同日: 6%超の調整下落
リース率が30-39%超の歴史的高水準に
データソース
本セクションで使用した一次データソース:
価格データ
Trading Economics(リアルタイム価格)
Fortune Market Data(日次価格速報)
Bloomberg, Reuters(市場データ)
在庫データ
CME Group: COMEX倉庫在庫公式レポート
LBMA: London Vault Data(公式データ)
iShares, abrdn: ETF保有量公式データ
需給データ
Silver Institute: World Silver Survey 2025(April 2025発行)
Metals Focus: 市場分析レポート
市場分析
NASDAQ, Investing News Network
Mining Technology
各種金融メディア(Fortune, Yahoo Finance等)
参考文献・データソース
本セクションの最終更新日: 2025年11月3日